
(3)川崎港
港名:川崎港
ヒアリング時期:平成8年12月
ヒアリング対象:港湾管理者、ターミナルオペレーター、ターミナル管理会社
1. 港湾概要
189バース中、8割のバースがプライベートバース。後背地にNEC、富士通、東芝、三菱、いすゞ、ケミカル関係会社等を抱えた工業港。また、輸入港としての性格が強くて取扱量は年間1億t。コンテナ貨物は年間600万t(輸出430万t、輸入170万t)の潜在貨物が存する(マーケティング結果)。輸出入先は東南アジア50%、北米20%、欧州15%。
本年4月には、コンテナバースがオープン。2バース1ターミナル(稼働は1バース)。自動化ターミナル、大水深バースも備え、直背後地に大規模なFAZ施設を建設中。交通網の整備が進んでいることもプラス要素。
2. コンテナ整備の背景
工業港から商業港への脱皮。
東京港・横浜港の間に立地している港で、コンテナ後発港のため、柔軟に、安くをモットーに。2大港と競うのではなく、後背地に存在するコンテナ貨物を川崎港で取り扱えるようにする。
しかし、一部貨物だけを川崎に流すことの不経済性、利用船社とのつながりもあり、貨物のシフトは困難性もあるが、少しでも安い方を利用したいという荷主意向で徐々に増えつつある。
3. ポートセールスと航路誘致
川崎市とかわさき港コンテナターミナル利用促進協議会の2本立てで実施。協議会は、市・商工会議所・振興協会・港運協会・かわさき港コンテナターミナル?(KCT)・かわさきファズで構成。平成7年1月に韓国・台湾、同年10月〜11月に中国・香港へ。5月にOOCL(高雄・香港航路)開設。7月に南星海運(釜山航路、週1便)開設。
さらに、航路開設をめざして、平成8年11月にタイ、マレーシア、シンガポー
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